忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
→→→→→→→→テキトーに月に1回は更新したいとおもいます\(゜ロ\)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

-----×月4日-----


「……お姉さま…」

常盤台の学生寮で、

茶色い髪でツインテールの少女は、白井黒子は一人、暗闇の中で泣いていた。

彼女が泣いているのには理由がある。

なぜなら、黒子の先輩であり、常盤台のエース、、

御坂美琴が常盤台中学から、いなくなったのだから…

時は二日さかのぼる。




-----×月2日・朝-----

「お姉さま~!」

白井黒子は朝起きると隣のベッドにいる御坂美琴に襲い掛かった。

すると、美琴はそんな黒子に対し、

「おはよう黒子。アンタも早く(学校)行く準備しなさいよ~」

美琴はそう言うと一足先に寮をでた。

「……」

黒子はその場に立ち尽くしていた。

なぜなら、普段なら、さっきの行いで

軽く彼女は美琴の能力によって、真っ黒焦げになっているはずだ。

さらに、美琴の目は真っ赤に腫れていた。きっとなにかあったのだろう。

「…お姉さま?」

そうつぶやくと黒子も寮を出た。


-----×月2日・夕方-----

常盤台の授業も終わり、

美琴は常盤台の寮に帰っていた。

彼女はめずらしく補習をくらっていた。

なので、時間は完全下校時刻を過ぎていた。

よって、バスなどの交通機関は止められているため、

美琴は歩いて帰っていた。

彼女が下校していると目の前にツインテールの少女が歩いていた。

「黒子ー」

美琴が彼女の名前を呼ぶと、黒子は足を止め、美琴と歩幅をそろえた。

黒子は風紀委員の仕事の帰りらしい。

黒子は唐突に口を開く

「あの、お姉さま…最近調子はいかかですの?」

いきなりの質問に美琴はびっくりしたのだろうか、

「ちょ、調子、別に問題ないわよ。でもどうしたの急に?」

美琴はこう言っているが、実は黒子は美琴が夜ひとりで悩んでいるのを知っているのだ。

そのことを踏まえて黒子は言う。

「なら、いいのですけど…お姉さまは最近なにかに悩んでるような気がしますの。」

「……」

そんなことを話している間に二人は常盤台の学生寮についた。

そして、黒子は最後に美琴に言った。

「もっと黒子を頼りにしてくださいな」

それを聞くと美琴は軽くうなずいた。



-----×月2日・夜-----



夕食を終え、美琴と黒子は自室で騒いでいた。

すると、勢いよくドアが開かれた。

もちろん「寮監」だ。そんなに怒っているのだろうか、寮監のペンを握る手が小刻みに震えている。

「おい、御坂に白井。次騒いだらどうなるかわかってるだろうな…」

その言葉を聞くと彼女たちはすさまじい勢いで首を縦に振った。

それを見て寮監は部屋からでていった。

寮監は去ったが先ほどのようには騒げないので、二人は静かにベッドに腰をかけていた。

「「……」」

そんな沈黙の中、美琴は黒子に言う。

「あのね、黒子。聞いて欲しいことがあるんだけど。」

黒子はその言葉を聞いた瞬間、間髪入れずに答えた。

「なんですの?」

美琴はまっすぐに黒子を見据えながら言う。

「もし、私が「御坂美琴」じゃなくなったらどーする?」

黒子は質問の意味がわからなかった。

なので、黒子は質問を質問で返す。

「それはどうゆう意味ですの?」

「んー、じゃ、私が常盤台のエースじゃなくなったら黒子は私のことをどー思うの?」

黒子はやっと、質問の意味がわかったので、すぐさま返答した。

「もちろん。お姉さまは、お姉さまですの」

それを聞くと美琴は心底うれしそうに、言う

「黒子、アンタに質問してよかったわ。」

美琴がそうゆうと、次は黒子が質問を投げかけてきた。

「でも、お姉さま。どうして、そのようなことを…?」

美琴は数秒間、顔が曇ったが、意を決して告白した。


「黒子。実はね、能力使えなくなったんだ…」


それを聞いた黒子は一つの言葉が脳裏に浮かんだ。

  「身体検査(システムスキャン)」

彼女たちが通う常盤台中学は最低でもレベル3が必要だ。

そのことはもちろん美琴は知っているだろう。

逆に言えば、たとえいくらか、能力が使えなくなった、

とはいえ、レベル3あれば大丈夫なのだ。

そのことを踏まえ、黒子は美琴に確認するように尋ねる。

「…お姉さま、使えなくなった。とはいえ、レベルはどのくらいですの?」

美琴はその質問が来るとわかっていたのだろうか、

間髪いれずこたえた。

「0(ゼロ)よ。」

美琴は自分を嘲笑しながらさらに言葉を続ける。

「笑っちゃうよね、あんなに頑張って手に入れた能力がある日突然なくなるなんて…」

「しかも、静電気の一つ起きないなんて。」

「お姉さま…」

黒子がそうつぶやくと美琴は、

「いいの、いいの。そんな顔しないで。同情されてもつらいだけだから…」

ここまで、聞くとじゃあいうな。っとなるのだが、

今回だけはそうはいかない。

そこから、美琴は続けて言う。

「だけど、明日が問題なのよね…」

「あしたですの?明日…あっ!」

黒子すっかり忘れていた。そう実はあした…

「「…身体検査(システムスキャン)」」

二人は同時に呟いた。

そう、明日は身体検査があるので、

美琴は意を決して黒子に告白したのだ。

さきほども説明はしたが、彼女たちが通う常盤台中学は最低でも、

レベル3は必要だ。

「どうしますの、お姉さま…」

「どうするっつてもね~。とりあえず、レベル1のときからの本とか読んでるんだけど。」

美琴は続けて口を開く

「全然効果なし。あがいたって全くかわらない。」

「で、私が『本当』に言いたいことは…」

そこに黒子が言葉を遮るように言い放った。

「お姉さま」

「黒子の知る「御坂美琴」はレベル1からレベル5になるため、必死に努力してきたお方。」

彼女は真剣な口調で続けて言う

「たとえレベル0になったとしても、きっと努力して、這い上がってこれますの。」

そんな後輩のセリフに励まされたのか、

「黒子…。よし、できるだけのことはやってみるわ!」

美琴はそう言うと、ベッドから部屋の端にある本棚から能力に関係する本を取り出し、読み始めた。

彼女の手に取る本をよく見ると

 『Personal Realityについて』

と、書かれていた。

美琴は、自分のパーソナルリアリティに問題があると考えたのだろう。

「黒子ー。パーソナルリアリティがなくなるなんてことってあったりする?」

美琴の質問に対し、黒子は間髪入れずにこたえた。

「AIM拡散力場が干渉されることによって、能力者に能力が制御されたりすることはありますの。ですけど、そのような、能力者はほんの少しですの。」

「…ってことは、もしかしたら、私のパーソナルリアリティが干渉されてたりするってことはありえるのよね?」

美琴はそう言うと、彼女の顔色が変わった。

なぜなら、もし能力者のしわざならば、ソイツを倒せばいいからだ。

だが、質問の答えにはなっていない。

 能力はなくなるのか?

答えは『わからない』が正解だ。

とりあえず、話を進めよう。

「もちろんですの。」

黒子はそう言うとスカートのズボンから、携帯を取り出した。

彼女がかけた相手は、

「もしもし。って白井さん!」

相手の説明をすると、

頭にたくさんの花飾りを乗せた中学生だ。

そう、初春飾利である

彼女は突然の電話で戸惑っているようだが、そんなことは気にしない黒子だ。

「初春!今すぐ探してほしい能力者がいますの。」

黒子と初春は同じ風紀委員なので、きょう初春が勤務しているのを知っていたので、

電話をかけたわけだ。

初春は電話越しに何かぶつぶつ言っていたが、それが終わると彼女は黒子に尋ねた。

「で、白井さん。具体的にどんな能力者ですかぁ。」

「AIM拡散力場を妨害するような人物をあげてくださいな。」

「ちょっと待ってくださいね…」

初春はそう言うと、キーボードを打ち始めた。

数秒後、

「出ました。いろいろいますけど…」

その初春の言葉に対し、黒子は、

「一番レベルの高い能力者は誰ですの」

「それならですね~」

そう言うと、初春は再びキーボードを打ち始めた。

今度はさらに速く言葉が返ってきた。

「あ、一人だけいました。」

「誰ですの!?」

黒子の思いのほか大きな声に驚いたのだろうか、

少し待つと初春は口を開いた。

「えっと、『滝壺理后』レベル4で能力は能力追跡です。」


-----報告-----
原作読んでない人は分からないとおもいます><

まぁネタバレにはならんから、調べてもいいかも…
あと、
自分だけの現実=Personal Reality=パーソナルリアリティ
-----以上-----


美琴は電話越しの初春の声を聞いたのだろうか、

彼女の頭に一つの言葉が浮かんだ

 『量産型能力者(レディオノイズ)計画』

そう、このとき美琴は滝壺理后と遭遇しているのだ。

-----詳しく超電磁砲(漫画)を読もう!-----

「アイツか…」

美琴はそう言うと、外に出ようとしたが、

「待ってくださいまし。よく考えてくださいな」

黒子はもう初春との電話は終わったのだろうか、携帯は手に持っている。

続けて彼女は言う、

「いまのお姉さまはレベル0。ですから、一人では大変危険ですの。」

そう言うと黒子はドアの近くにいる美琴のそばに寄ってきた。

「行きますわよ。」

「ちょ、黒k---」


-----とある道路-----

黒子のテレポートによって、道路に来た二人だが、

時間は10時過ぎだった。

「どーすんのよ…」

美琴はボソッと言ったつもりだったが、黒子に聞こえてたらしい。

「とりあえず、滝壺理后について、調べますの。」

調べるっていっても、ここは学園都市なので、

人口のほとんどが学生であり、完全下校時刻も過ぎていることから、

ほとんど、人がいないのが、現状である。

なので、彼女たちはとりあえず、

情報収集と間食を兼ねてファミレスに入ることにした。

-----とあるファミレス-----

まず、最初に聞こえたのは店員の声ではなく、

「なんで俺がこんなことしなきゃなんねーんだよ」

とある少年がグラスを三つ運んでいた。

金髪でTHE・不良って感じがしたので、

美琴と黒子は彼を無視し、店員に案内されるまま席についた。

そして、美琴はあたりを見回した。

すると、そこには、彼女の知る人物(?)が四人いた。

一人目は先ほどの不良少年だ。

二人目は絹旗最愛だ。彼女とは量産型能力者計画のさい、戦ったことがある

三人目は麦野沈利だ。美琴と同じレベル5である。あと、↑に同じ

四人目は滝壺理后だ。今回の標的である人物だ。あと、↑に同じ

美琴は滝壺を見るとすぐさま声をかけようとしたが、

やはり、自身がレベル0であり、向こうにレベル5がいることからか、

声をかけれなかった。

そこに黒子からの質問がきた。

「知り合いですの?」

「ええ。ちょっとね…」

美琴はあくまでも、他人のふりをするつもりだったのだが、

向こうから声をかけられた。

「あら、常盤台の超電磁砲じゃない」

話かけてきたのは原子崩しこと、麦野沈利だ。

近くでみるとわかったが、彼女には右目はなく、左手はちぎれていた。

思ったより、普通に話かけてきたので、美琴は素っ気なく返事をした。

普段の彼女ならありえないが、

「久しぶりね。」

黒子は一人蚊帳の外だったので、美琴に向かって尋ねた。

「お姉さま、そちらの方はどちら様ですの?」

「あー。ちょっと前にね、いろいろあったのよ」

答えになってないが、黒子はそれ以上追及はしなかった。

「で、原子崩し。私になんの用なの」

美琴は量産型能力者計画を思い出したのだろうか、麦野をにらみつけながら、尋ねた。

「珍しく、同じレベル5を見つけたから話かけてみただけ。深い意味はないわ。」

麦野はそれを言って彼女のテーブルに帰ろうとしたが、

「ちょっと待ちなさい。」

美琴は踵(きびす)を返し、自分のテーブルに戻ろうとする麦野に対して、言った。

「ちょっとアンタのメンバーの一人に用があるんだけど」

美琴はそう言うと、テーブルに座っている滝壺に目線を変えた。

すると、事態を察知したのか、先ほどの不良少年が美琴と麦野の間に割り込んできた。

そして、少年は美琴のほうをにらみつけながら言う。

「滝壺になんか用か。」

少年は滝壺のことを思い、そういったつもりなのだが。

「大丈夫だよ、はまづら。で、アナタは私になんの用なの?」

少年の名前は浜面とゆうらしい。

そんなことより、さっきまで、テーブルにいたはずの、

滝壺がいま、浜面のそばにいることに浜面は驚いていたようだ。

美琴はそれを聞くと、素直に答えた。

「実はいま、私の能力が、」

美琴は続きを言おうとしたが、黒子に止められた。

黒子曰く、彼女の能力が使えないことを知られるの危険だと思ったらしい。

そして、美琴の代わりに黒子がこたえた。

「最近、能力者の能力が何者かによって、干渉され、使えなくなる。とゆう事件が起こっていますの。」

もちろん嘘なのだが、

黒子はそう言うとポケットから、風紀委員の腕章を取り出しながら、言葉を続ける。

「その、容疑で、一番疑いをかけられているのがアナタですの」

黒子はそう言って、滝壺に指をさした。

だが、そこに不服と反論がある男がいた。

そう、浜面仕上だ。

-----注意-----

浜面については、ネタバレもあるから、滝壺の彼氏あたりと思っといて。
--------------



彼はその言葉を聞くとすぐさま反論した。

「オイ、ちょっと待てよ!滝壺はなぁ、ただでさえ『体晶』の影響で能力を使ったらいけない状態なんだよ!」

-----補足-----
体晶、簡単にいったら、ちょっと害のある精神安定剤てきなw
--------------

さらに浜面は黒子に向かって言う。

「だから、滝壺は能力は使えない!ましてや、事件なんかは起こせねぇんだよ」

そういうと浜面は滝壺を連れてテーブルへ戻っていった。

そして、麦野は黒子に向かって悪意のあるような笑みを浮かべながらいった。

「そうゆう事だけど、風紀委員さん」

ここまで言われると、なにも言えない黒子である。

そこで美琴が口を開いた。

「そう。じゃあ行こっか黒子」

美琴はそう言って、何も頼まないまま、ファミレスを出た。

店員から見ればいい迷惑である。


-----常盤台・学生寮-----

そんなこんなで、美琴と黒子は学生寮に戻っていた。

寮監に見つからなかったのは、やはり黒子のテレポートのおかげであろう。

だが、問題は解決していない。

美琴の能力が相変わらず戻らないのだ。

沈黙の中、美琴は口を切った。

「能力者の仕業じゃなかったかぁ…」

美琴は残念そうにつぶやく。

もし、ここに土御門などの魔術師がいたら、

『魔術』などと言っていたかもしれないが、

あいにく、彼女たちはそっちの世界には詳しくはない。

だから、美琴は続けて呟く。

「ってことは、問題は私自身かぁ」

そういうと美琴はとりあえず、電気を出そうとしてみた。

すると、彼女の手のひらから、微弱な電気が出た。

目に見えるくらいの電気だ。

せいぜいレベル1くらいだろう。

だが、それでも美琴は嬉しかった。

なんせ、わずかながら能力が戻ったのだから。

それを黒子に見せようとしたが、残念ながら、黒子はもう寝てしまっていた。

「よし!」

美琴はそういうと寮監の目を盗み、外へ出かけた。

時計は12時を指していた。

そんなこんなで、×月2日は終了である。

-----×月3日・朝-----


今日はいよいよ、身体検査の日である。

黒子は昨日十分に睡眠をとっており、いつも通りなのだが、

一方、美琴の顔はすごいことになっていた。

ピンポイントを指すと、目の下だ。

そう、『くま』である。

おそらく、彼女は昨夜少しばかり能力が戻ったので、

睡眠をとらずに能力を元に戻すことに没頭していたのだろう。

そんな美琴を見ながら黒子は言う。

「あの、お姉さま?」

普段見慣れている相手に対してこの言葉はないだろうと黒子は思っていたが、

そのくらい、美琴の顔はひどかったのだ。

その言葉を聞いて、美琴はショックだったのだろうか。

机のひきだしから、なにかを取り出した。

そこにはたくさんの化粧品があった。

おそらく、美琴が買ったのではなく、彼女の母

御坂美鈴が美琴のために買ったのであろう。

そして、美琴はそれを机の上に置き呟く。

「まさか、こんなものを使う日がくるとはね…」

美琴はそう言うと化粧をし始めた。

しかし、彼女は化粧などの知識は乏しいので、黒子が変わりにすることになった。

数分後、いつもの美琴がそこにはいた。

「ありがとね黒子」

「いえいえ、ところでお姉さま。能力のほうは…」

美琴はその言葉を聞くと手の平から電気を放出した。

「お姉さま!その能力!」

黒子は昨日寝ていたので、美琴の能力が回復したことを知らないのだ。

「少しばかり、元に戻ったわ。」

美琴は軽く言い放ったが、そんな簡単なものじゃないだろう。

続けて彼女は言う。

「黒子、身体検査って何時からだっけ?」

「えーと8時30分からだった気がしますわ」

その言葉を聞いて美琴は時計を見ると、

短い方の針は8の数字を指しており、長い方は4を指していた。

「なーんだ、まだ8時20分じゃな…ってもうすぐじゃない!」

美琴がそう叫ぶと彼女たちは同時に部屋を出た。



-----常盤台・グランド-----

白井黒子は常盤台のグランドにいた。

彼女はいま、身体検査を行っているようだ。

どうやら物体を指定の位置にテレポートさせるらしい。

ズドーンっという衝撃音のあと、とある人の声がした。

「記録、78m45cm、指定位置との誤差68cm、総合評価レベル4」

彼女は相変わらずレベル4だったらしい。

普段の黒子なら不満そうな顔をしているはずだが、

いまは自分のレベルのことなど、どうでもよかった。

そう、黒子は美琴の能力は戻ったのは知っているが、

レベルは聞いていなかったのだ。



-----常盤台・プール-----

御坂美琴はプールサイドに立っていた。

彼女も黒子と同じく、身体検査を行ったようだ。

同じくとある人の声がした。

「記録、砲弾速度秒速340m、連発能力毎分3発、着弾分布18.9mm、総合評価…」

注:テキトーです><


読み上げている人は言いにくいのか、レベルを言うのに戸惑っている。

そう、まさかあの、常盤台のエースが、

「そ、総合評価レベル2」

レベル2なのだから。

その直後美琴はたくさんの教師に囲まれる中、職員室に連れて行かれた。

数分後、

黒子は自身の能力測定を終わらせたあと、すぐにプールへ向かったが、

すでに美琴はその場にいなかった。

プールにあったのは、数枚のゲームセンターのコインだけだった。



-----×月3日・夜-----


黒子は一人学生寮にいた。

正確には寮に入れられたが正解である。

数時間前、

黒子は美琴のレベルが2だったことを聞いたので、

黒子は美琴のをどうするか教師に尋ねたところ、

おどろいたことに、レベルが2になっただけで、退学になったのだ。

それを聞いた黒子はもちろん殴り込みをしたが、

教師たちに止められ、いまこの状況である。

すると、黒子しかいない学生寮のドアが突然開いた。

ドアの方をみると、そこには美琴が立っていた。

彼女は黒子の方を見ると、すぐに目をそらした。

おそらく、涙を見せたくなかったのだろう。

その後、美琴は荷造りをし始めた。

やはり、身体検査がレベル2だったことから、

常盤台にはいられなくなったのだろう。

美琴は数分で荷造りを終わらし、部屋を出て行こうとした。

が、そこに黒子の声が響いた。

「お姉さま!黒子は---」

黒子はなにか言おうとしたが、その言葉を美琴が打ち消した。

「絶対、絶対また戻ってくるから」

美琴は、うしろ姿のまま叫んだ。

そして、美琴はこの日常盤台を去った。

こんな感じで×月3日は終了した。←早かった?ま、気にスンナw

挿絵 作:高田 ペイント:武末  二人ともガチ感謝してます>< 




-----×月4日-----


「……お姉さま…」

常盤台の学生寮で、

茶色い髪でツインテールの少女は、白井黒子は一人、暗闇の中で泣いていた。

彼女が泣いているのには理由がある。

なぜなら、黒子の先輩であり、常盤台のエース、、

御坂美琴が常盤台中学から、いなくなったのだから…

だが、黒子はすぐに泣くことをやめた。

それは美琴に対して情がなくなったわけではない。

彼女は言ったのだ、絶対戻ってくると。

なので、黒子は泣くわけにはいかない。

この涙は次に美琴と会うときまで、とっておくべきだと判断したからだ。

それも数秒の間だけだった。

やはり、泣かないとゆうのは無理なことだった。

この日黒子の涙が止まることはなかった。


-----○月2日-----

美琴が常盤台を去ってから、約一か月が過ぎた。

黒子は相変わらず、常盤台の学生寮にいた。

ベッドは二つあるが、片方は使われていないようだ。

黒子はそれを見ながらつぶやく。

そう、あの日去りゆく美琴に言えなかった言葉を

「黒子はいつまでも待っていますわ」

黒子はそう言うと、時計を見た。

針は9時過ぎを指していた。

だが、今日は学校が休みなので、時間について問題ない。

っといいたいところ、なのだが、

生憎、彼女には風紀委員の仕事がある。

なので、彼女は風紀委員・第一七七支部に出かけた。


-----風紀委員・第一七七支部-----

そこには見慣れた人物がPCの前に座っていた。

そう、初春飾利である。

彼女は白井が来たことにとても驚いているようだ。

なぜなら、黒子はこの一か月間、第一七七支部に来ていなかったからだ。

そして、彼女は口を開く

「白井さん!どうして急に来なくなったのですか!?」

おそらく、初春は美琴がいなくなったことを知らないだろう。

黒子はそこで、『本当』の理由を言うわけにはいかないので、嘘をついた

「ちょっと風邪をこじらせていましたの…」

そうゆうと黒子はソファに腰をかけた。

すると、初春が黒子に呼びかけた。

「白井さん!あれって御坂さんじゃないですかぁ?」

初春が指さす画面を見ると、制服は違うが確かにそこには、

『御坂美琴』がいた。

彼女がいた場所はただのコンビニだった。

こんなところにも監視カメラがあることに驚いている黒子だったが、

そのコンビニの場所を覚えると、黒子はすぐさまテレポートした。




おそらく、美琴はただ、立ち読みをしていただけだろう。

彼女の姿はすでになかった。

黒子はそのコンビニを出て、

周囲を見渡すと美琴らしき人物が公園にいた。

黒子はその人物を少しの間見てると彼女はステップを取り始めた。

「ちぇいさー!」

その直後、その人物の前の自販機に蹴りが入れられた。

と共に缶ジュースも落ちてきた。

間違いなく御坂美琴だろう。

黒子は相変わらずの彼女に安心した。

黒子はそう思っていると、声をかけられた。

「あれ?黒子じゃない」

もちろん、相手は美琴である。

さらに彼女はまだ、言葉を続ける。

「久しぶりね、調子はどうなの?」

美琴はいつもと変わらない感じで話かけてきた。

だが、黒子は返事に戸惑った。

なんせ、一か月ぶりで+聞きたいことが山ほどあるのだから、

とりあえず黒子はテキトーに応答してみた。

「まぁふつうですわ。お姉さまのほうはどうですの?」

「いい調子よ、能力も戻ってきたし!」

すると、その直後、激しく鼓膜を振動する音が聞こえた。

音源のほうをみると、そこには、一台の車と2、3人の男たちが銀行へ入っていくのを、

二人は見た。

おそらく、銀行強盗であろう

黒子はそれを見ると、ポケットから、風紀委員の腕章を取り出し、

銀行へ向かった。

しばらくすると、男たちは黒子と共に銀行から、出てきた。

黒子はそいつらをアンチスキルに渡すと、美琴のもとへ帰ってきた。

黒子は少しばかり、血が出ている。さきほど銀行で争ったのだろう

「まったく、いい加減にしてほしいですの」

黒子は半分、真剣に半分、呆れたように言う

すると、まだ銀行に残党がいたのか、男が一人銀行から出てきた。

そして、ソイツは車に乗って逃走を始めた。

黒子はソイツを追おうとしたが、彼女のとなりにいる人物がそれを止めた。

そして、彼女、御坂美琴は言う。

「アイツら…私の後輩を傷つけておいて、逃走までするか…」

美琴の頭から、電気が放出されている。

美琴はかなり怒っているようで、自分が電気を放出していることに気が付いていない

黒子は車の運転手にご愁傷様とでも思っているだろう。

そして、美琴はポケットからゲームセンターのコインを取り出した。

その直後、美琴の指から勢いよくコインが飛ばされた。

それが、車に直撃したあと、美琴は黒子に言う。



「ねえ黒子。レールガンって知ってる?」


そのあと、車からさきほど美琴にレールガンを撃たれた男がでてきた。

もちろん『本気』のレールガンに当たれば、あの車は粉々になっているだろう。

「逃がしませんの!」

そして、黒子はその男を捕まえるべく、美琴のそばを離れた。

「じゃあ、私も行こうかな…」

美琴はそういうと黒子とは別の方向へ向かった。

黒子が、男を捕まえ、戻ってきたときには、すでに美琴はいなかった。

彼女が向かったさきは…


-----    -----


「はぁ…やっと戻ってこれたわね」

彼女がいたのは常盤台の学生寮だった。

常盤台の学生寮でもその部屋の番号は、

208号室だった。

そう、黒子と同じ部屋であった。

すると、唐突に208号室のドアが開いた。

美琴がその方をみると、白井黒子が立っていた。

黒子はなにかを言おうとしたが、驚いて、声がでないようだ。

そこで美琴が口を切った。

「あら、黒子じゃない。早かったのね」

たしかに、さきほど別れてから、10分ほどしかたっていない。

だが、そんなことはどうでもいい。

「…お姉さま?」

黒子の目に一番早く入ってきたものは、

まず、常盤台の制服を着た『御坂美琴』だ

それを理解すると、彼女は思わず美琴に飛びついた。

「お姉さま!!」

「ちょ、ちょっと黒子!!」

そのまま二人はベッドに倒れこんだ。

そして、倒れ込んだまま黒子は美琴に言った。

「待ちくたびれましたわ」

「待ちくたびれたっていわれてもねぇ。やっとレベル3になったばかりだし。」

「…レベル3ですの?」

黒子はさきほどの銀行強盗を思い出した。

たしかに、美琴はレールガンを撃っていたはずだ。

だから、黒子はてっきり美琴はレベル5だと勘違いしていた。

さらに、もし美琴が『本気』でレールガンをぶっ放せば、車など粉砕しているはずだ。

「黒子はてっきり、レベル5かと御思いでしたわ」

その言葉を聞くと、美琴は黒子から離れ、もう片方のベッドに腰を掛けた。

「馬鹿ねぇ…」

美琴は溜息を吐き、さらに言葉を続ける。

「忘れたの?私は絶対にこの、常盤台に戻ってくるって言った。
常盤台の入学資格はレベル3以上。
だから、レベル5になってから入学する必要はない。
それに…」

間髪入れず黒子は言った。

「それに…?」

美琴は頭をかきながら言う。

「あーもう!」

美琴はこんなことを言うのはどうかと思いながら言う。

「アンタが会いたがってると思ってきてやったのよ!!」

「…お姉さま、つまりそれは、会いたかったとゆうことでよろしいですの?」

美琴はその言葉に対し、電気を放出しながら答える

「なんでそーなんのよ!」

その言葉とともに電撃が黒子に向かってとんできた。

それを黒子が廊下にテレポートし、避けると

しかし、208号室のドアが唐突に開いた。

もちろん、寮監さまだ。美琴の電撃の音が聞こえていたのだろう。

「…御坂に白井。寮内での能力の使用は禁止だと言ってるはずだが」

寮監がそういうと、二人はきれいに並び頭を下げ始めた。

その態度に納得したのか、今回のことは目をつむってくれた。

おそらく、美琴が帰ってきたからだろう。

そして、いまので思い出したのだろうか美琴は呟く。

「前の学校では能力の使用が禁止なんてなかったのにねぇ…」

美琴はそう言って隣をみると、黒子の姿はなかった。

おそらく先に部屋に入ったのだろう。

そして、美琴が部屋のドアを開けると、

目の前に黒子が立っていた。

「黒子なにしてんの?」

美琴がそっけなく尋ねると、

数秒後、なにかを叫びながら、黒子が飛びついてきた。

「お姉さまー!!」

美琴はそれを受け止めると、黒子が続けて言葉を放った。

「そういえば、言っておりませんでしたの」

美琴はなにを言い出すのか心配になったのだが、言葉はシンプルだった。

「おかえりなさいですの。お姉さま」

あまりには平々凡々な言葉だったので美琴は返事をするのに、時間がかかった。

そして、彼女は言う。

「ただいま黒子。待たせてごめんね」


オマケ(ラフ画&ボツ)



PR
 24  22  23  21  20  19  ≫
HOME
Comment
無題
駄目だww
最後知ってるはずなのになぜか吹くww
ヒムカ 2011/04/04(Mon)23:46:27 編集
無題
目が痛い
10032 2011/04/04(Mon)23:54:32 編集
無題
ほんまそれ
10032 2011/04/04(Mon)23:55:24 編集
無題
目がぁ、目がァァァァァァァァァ!!
幻想殺し(Imagin Braker) 2011/04/05(Tue)00:09:27 編集
無題
お前ら嫌がらせかww
4827 2011/04/05(Tue)00:10:22 編集
無題
ふざけてて アップにしたら 大笑い
10032 2011/04/05(Tue)23:48:55 編集
無題
久しぶりに見ても吹くwww
10032 2011/06/02(Thu)17:46:42 編集
無題
wwwwwwwww
4827 2011/06/03(Fri)18:32:38 編集
無題
┐( ̄ヘ ̄)┌
ピーマス 2011/07/02(Sat)19:29:19 編集
この記事にコメントする
お名前:
URL:
メール:
文字色:  
タイトル:
コメント:
パス:
Trackback
この記事にトラックバックする:
 24  22  23  21  20  19  ≫
HOME
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
[07/02 ピーマス]
[06/03 4827]
[06/02 10032]
[04/05 10032]
[04/05 4827]
最新TB
プロフィール
HN:
4827
性別:
男性
職業:
工房
自己紹介:
ssを書いた、まとめを投稿していきたいと思います^^
月に一回は更新すると思うんで、
たまにきてもらえたら、光栄です><
@ssにコメントをくれたら、うれしいです\(^o^)/
バーコード
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]